ブッダは瞑想の最高レベルまで達した瞑想の達人です。
また、数えきれない人びとに最上の瞑想法を指導した、瞑想指導者でもあります。
奴隷の身分の人びとをはじめ、国王、バラモンとった最高の身分の人びとに差別なく指導しました。
このようにブッダは瞑想を知り尽くした方です。
ちなみにブッダは瞑想法もきっちり吟味しました。
瞑想法はブッダの時代にも数えきれないほどありました。
瞑想はブッダ以前からありました。
その中には“邪”となる瞑想法もたくさんあります。
現代においてもこの“邪”となる瞑想法が氾濫しているように思います。
“邪”とは瞑想をすることで、かえってこころを汚してしまうもののことです。
そこでブッダは“邪”となる瞑想法を排除して、
40種類の止(サマタ)瞑想法を選びました。
もちろんその中にはブッダ独自のものもあります。
今回はブッダの選んだ40種類の瞑想法の中で、
ブッダが強く推薦する瞑想法をご紹介したいと思っています。
アーナ・パーナ・サティ(ānāpānassati)というものです。
『安般念経 ānāpānassati−sutta』という経典にもとづいてのご紹介となります。
ブッダの直接の教えをそのまま伝えるためです。
ブッダが悟った後に自ら教え、弟子たちととも修行した瞑想法です。
この経典は、約二千六百年の間変わる(変える)事なく、弟子たちが継承したものです。
他ではよくあったのですが、その経典には手を加えたりはしませんでした。
ブッダがまだ若かった頃、樹下に坐っていて偶然発見した瞑想法とも言われてもいます。
そしてこの瞑想法はブッダの瞑想の中核となるものです。
ブッダが発見した悟りへの観(ヴィパッサナー)瞑想法にもつながっていくものです。
「すべてのブッダ、パッチェカ(独覚)・ブッダ、そしてブッダの弟子たちが卓越した成果を達成し、今ここに至福を得る足がかりとして、いろいろある冥想法の中でアーナパーナ・サティが最上である」
ブッダはこのようにこの瞑想法が最上なものだと推奨しています。。
ここでは「瞑想」という言葉を使っていますが、ブッダは瞑想という言葉を直接使っていません。
“瞑想”という言葉は宗教に関連して使われていました。
ブッダの教えは神とか教祖とかを強く信仰する、いわゆる宗教ではありません。
あくまで具体的な実践法なのです。
ですから、瞑想というかわりに修習とか開発という意味の言葉を使っています。
瞑想ではなく修習であり、開発なのです。
その辺りにもブッダの意図する“瞑想”のあり方があるようです。
ここでは、そのブッダの真意を踏まえた上で、“瞑想”という言葉を使っています。
こころを瞑想によって知り尽くし、さらに瞑想によってこころを超越し、生命の秘密、生きる秘密を発見した、“ブッダの瞑想”体験会です。
ブッダの瞑想に触れてみたい方は是非どうぞご参加下さい。
開催概要
【日 時】
毎月1回開催予定
次回開催予定日
平成30年10月28日(土)10:00〜12:00
【場 所】
藤枝市地区交流センター(和室)
【内 容】
・瞑想とは
・ブッダの瞑想についてのお話し
・瞑想法の説明
・瞑想実践
・沈黙行の実践(受付終了後から初めて下さい)
沈黙行とは、私たちの行為、そしてこころを静寂なものにするためのものです。
こころを清らかにするための行とも言えます
具体的には、話すこと(言葉に発すること)を沈黙します。
また、ジェスチャー、手話、メモ書きなどといったコミュニケーションも沈黙します。
どうしても必要な場合に限り、主催者(スタッフ)と話すことができます。
ブッダの歩く姿に多くの人びとが惹かれ、こころが静かになったと言われています。
なぜかというと、ブッダが聖なる沈黙そのもののお方だったからです。
【瞑想者】
井澤直樹(ムサ・コジ)
【参加費】
ご喜捨(お気持ち)
【主 宰】
E-mail:human_harbor@moon.tnc.ne.jp
◆参加に際しましてのご案内
・会場に座布団の用意はありますが、瞑想用のクッション、マット、坐蒲(ざふ)などもお持ちいただいて構いません。
また、低座椅子、座椅子なども会場にいくつか常備されています。
・衣服
シンプルで控えめでゆったりしたものをご用意下さい。あまりも体型を強調するもの、透けてみえてしまうもの、肌の露出が多いもの、ショートパンツ、ミニスカート、タイツ、スパッツなどは避けるようにして下さい。
・受付後直ちに沈黙行に入っていただきます。
◆最近よく聞かれる「マインドフルネス瞑想」その元祖であるブッダの瞑想について書いたものがあります。参考までにお読みいただければと思います。
・ブッダの瞑想とマインドフルネス